移乗台付!高齢者対応ステンレス浴槽

日本のお風呂とは、一種のレジャーです。
欧米で入浴と言えば、からだを清潔に保つことを主たる目的としていますが、日本では、それだけではありあませんね。

お風呂に浸かるとは、次の意味も持つのですから。

  • 身体を温める
  • 心を安らかにする

日本人はどうやら無類のお風呂好きといえるようです。

もちろんお湯に浸かるのは健康にいいこと。

お湯に浸かって、身体を温められると抹消血管が広がり、身体の末端まで血液が流れ込みます。その結果、循環が良くなるので新陳代謝がすすんで、身体にたまった老廃物が排出されやすくなるため疲労の回復につながるんです。

さて浴槽に入る動作って意外と複雑です。

お風呂に入る動作とは次のように分解できるのです。

  • 洗い場の床面に置いた片方の足は、かかとが浮いたあと、足指が床から離れ、足の裏が床面から離れる。

このときから一本足で立つことになります。

  • 足の裏が浴槽の框(フランジ)の上を通過する。框(フランジ)の上を通過するとき、足は元も高く上げた姿勢になる。
  • 足指から浴槽の底面に着地してゆく。

ここで二本足で立つ姿勢をとれますが、浴槽の底に置いた足は、洗い場に置く足より低い位置です。だから、身体は浴槽側に傾いてます。

  • 次に洗い場に残った足のかかとが上がり、足の裏が洗い場の床面から矧がれます。

この時点でまた姿勢は一本足に変わります。

  • 足の裏が浴槽の框(フランジ)の上を通過する。框(フランジ)の上を通過するとき、足は元も高く上げた姿勢になる。
  • 最後に足指から浴槽の底に接地します。

ここでやっと二本足で立つ姿勢を確保できます。

浴槽をまたぐ動作は、バランスをとるのに不安定な片足立ちの連続なのです。

しかも高低差のギャップを解消する動作を要します。

身体能力に翳りが見えてきたのなら、片足立ちは、できるだけ避けた方が良いですね。

バランスを崩して転んでしまいますから。
できれば、移乗台や腰かけスペースに腰掛けてから、片足ずつ浴槽の中に入ってお湯に浸かるのが望ましいことでしょう。そういう点を加味して作られたのが、腰かけスペースを備えたステンレス浴槽。

JFE建材から発売される高齢者対応ステンレス浴槽 KS120SVは、国土交通省の「長寿社会対応住宅設計指針」に基づき設計です。

ステンレス浴槽を真上から獲っています。左上側に排水栓、右下側に腰掛けスペースがあります。

JFE建材 高齢者対応ステンレスバス KS120SV


浴槽の高さは、高齢者でもまたぎやすいよう、普通の浴槽の高さより10センチほど低い55センチ。

高齢者対応ステンレスバス  KS120SVを横から見たところ

高齢者対応ステンレスバス KS120SVを横から見たところ

腰かけスペースだけでなく手すりを備え、浴槽への出入りをスムーズな動作で行えるような配慮がなされています。

浴槽の底は、滑り止めのエンボス加工が施され転倒を防ぐような工夫。

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