教えられないあなたが悪い

当社が、今日あるのはお客様のおかげです。

そう言い切ってしまうことはできません。

ここで働く人たちがいて、当社に納品していただく方々がいて、また当社に色々なサービスを提供してくださる皆さんいて初めて成り立つのが当社の事業なのです。

社会の中で企業市民として活動するには法令を守ることは最低限のことで、法令に定められていない道徳や常識をわきまえないといけません。

そういうことを日頃から意識しているつもりですが、それでも色々な所に齟齬が生じてしまうのが、悩みどころ。

さて昨日ですが、コンプライアンス研修に参加しておりました。

黒い机の上に白いコピー紙に『コンプライアンス研修』と記されたテキストが置いてあります

コンプライアンス研修のテキスト

講師の樋口晴彦氏の経歴は、ウィキペディアによれば次の通り。

東京大学経済学部卒業。国家公務員上級職に採用。愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局首席監察官のほか、外務省情報調査局、内閣官房内閣安全保障室に出向。1994年フルブライト奨学生として米国ダートマス大学MBA。2012年「組織不祥事に関する理論的・実証的研究 経営学的視点からの考察」で千葉商科大学博士(政策研究)。警察大学校教授。危機管理システム研究学会常任理事、失敗学会理事。
もの凄い経歴で恐れ多いひとかと思いきや、話し口調は至っておだやかで、表情も柔らかでとても優しそうなお方でした。

さて、印象に残ったお話しはいくつもあったのですが、最も印象に残ったのが次のお言葉。

「部下や生徒にモノを教えようとして、もし部下や生徒がそれを覚えなかったとしたら、それは部下や生徒が悪いのでは無い。教えられない側が悪いのだ」

言葉は正しくないでしょうが、そういう趣旨のお話しです。

この樋口氏が警察大学校の教壇で、使う言葉だそうです。

ああっ、耳が痛い。

この言葉、学校で教えている教職者の全員に聞いて欲しいと思います。いや、世に「先生」と呼ばれることのある職業に就いているひとは、皆さんしっかり聞いてください。この心根をもっていれば、世の中はだいぶんと変わるに違いありません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

介護用品の通販・販売 快適空間スクリオ 介護用品を探す