金ないモンから金とるな!

2006年の4月1日といえば、改正介護保険法と障害者自立支援法の施行が福祉の世界ではいま一番の話題です。障害者自立支援法が施行されると介助が必要な人にとっては「トイレにゆくにもカネがかかる」といったとんでもない法律です。

「応益負担の原則」をかざして、福祉サービスの費用の1割を原則的に利用者に負担させよういう法律なのですが、働くにも働けない障害者、働いていても極めて微少の収入しかない障害者には、払うに払えない事態がさしせまっています。

利便のために有料道路を通ることの応益負担と、社会的弱者の応益負担を同列に扱うのは間違った考え方です。

そこで全国のあちこちで、反対の声があがり、反対運動が起きてます。国が借金まみれなのはわかっていても、基本的人権にかかわるカネは別ですし、日本でならまだ国で払えるコストです。

障害者に「無いカネを払え」と国が言うなら、せめてカネを稼げる方法をセットにして持ってくるべきですが、「払え」と言うだけ。障害者の就業支援策を充実させて、収入を増やしてから実施すべき方策です。

この法律を見て僕が思うのは、国は福祉をやめたがっている様子が見て取れるなぁってことです。

さて、下にある写真の本は、そんな法律に反対する意見をまとめた本です。障害者本人や学識経験者の意見でまとめられています。先月発売になりました。DVDには脳性まひしゃの生活もおさめれててこの価格。ぜひ一読一見の価値有り。

『金ないモンから金とるな!障害者自立支援法案に異議あり!−京都から』
[編]障害者自立支援法案に異議あり!「応益負担」に反対する実行委員会
(ISBN 4-7803-0013-4 本体価格1,000円)http://www.jcil.jp/torikumi/02.htm

全国の図書館で1冊づつ導入してもいいかも。
(宏)

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