コーヒーサーバー

昨年(2013年)のヒット商品というのみならず、すっかり定着したのがコンビニコーヒー。

先日は某社が値下げしたので、Sサイズの紙カップで税込100円が相場になったようです。

自動販売機のように硬貨を入れたら出てくる仕組みではないので、各社によって操作性がややことなります。

さて、写真のコーヒーサーバーは、緑の看板でおなじみのコンビニチェーンさん。

白いコーヒーサーバーに貼り紙がいくつかしてあります。

白いパネルには、いくつかの紙が貼られ賑やかなっていますが、元はミニマムデザインを志向したスッキリした外観だったとうかがい知れます。

この製品、意匠デザインをなさったのは、お若いとはいえ巨匠と言えるほどの影響力持つほどのお方。この方は、日本最大のファストファッションメーカーのロゴを作った実績で名を馳せたひと。

スカッとスッキリしたデザインが持ち味なのですが、今回は、スッキリさせ過ぎたようです。
コーヒーサーバーの操作はボタンを押すだけなのですが、この機種の問題は、そのボタンがわかりにくいこと。

単なる押しボタンなのですが、フラットなパネルにリングが光るだけにしてしまいました。つまり、凹凸がない。視覚に不自由さを抱えるひとには辛いデザインですね。

そうでなく健常なひとでも、うっかりすると「ブレンドS」と書いてある文字の上を押してしまいそうです。

注文をすると、その左側のリングが光るのですが、太陽光はこのパネルにあたると見づらくて気づかない。

ましてや夕方に西日があたるような位置に置いてあるなら、もうほとんどわかりません。

きっと多くのひとが操作に戸惑うのでしょうね。

そのためでしょう、このコンビニチェーンさんでは、どの店でもコーヒーサーバーにお店独自の注意書きを貼るのが、ほぼ必須のようです。

貼り紙に店の個性が現れているのですが、そもそもはコーヒーサーバーのデザインに問題があるのが原因でしょう。

デザインとはコミュニケーション手段のひとつと言えるのですが、カッコいいと使い易いを両立させるのは難しいという一例かと思います。
なお、このお店にある貼り紙は次のように書いてありました。

※操作方法
(分からない事がありましたら、スタッフまでお声かけください。)
※ボタンの押し間違いによる返金は致しかねます。
ご了承下さい。

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