マルチリンクで小型化したチルト機構付き車いす

道を究めるとは大事なことです。

何事も精進。突き詰めて物事を熟成してゆくことで、私たちの社会は進化してきました。

ものづくりもそうですが、しかし、目から鱗がおちるような仕組みとは、以外や異分野の視点から生まれます。

下の写真にある、チルト機構をもった車いすもそういった異分野の技術者さんが生んだ、目から鱗の一例です。

マルチリンクを採用したチルト式車いすでチルトしている様子

マルチリンクを採用したチルト式車いす

この写真のように、シートがチルトしているのですが、ヒップポイントがフロント側にずれているのことに着目してください。

チルトしても重心の移動が小さいのにお気づきですか?

また、このホイルベースの短さにも着目

チルトタイプの車いすなのに小型でしょう?

考え方は車いすのシャシーをボックス形状としてとらえて、その上に椅子を載せています。そのシャシーと椅子を4本のアームで繋ぐというマルチリンク機構です。

よくあるチルト車いすは、ヒップ側のピポットで背もたれと座面を傾けるのですが、そういう構造をしていません。

写真のようなチルトが実現するのは、リアでアンダー側のピポットがひとつのポイントですね。

よく見れば、「なーんだ」という機構なのですが、意外や誰も考えなかった。目から鱗の製品です。

こういった目から鱗を実現するのは、やはり福祉機器業界の観点にとらわれていないからでしょうね。

それというのも、この車いすを作ったメーカーさんは、パソコンのハードディスクの中にあるディスクを作っていたメーカーさんなのです。

みなさんのパソコンもウエスタンデジタルやのサムスンのハードディスクをお使いかもしれませんが、その中身のディスクを作っていたのがこのメーカーさん。

しかしいまの時代、ハードディスクはSSDやらメモリにシェアを奪われて、非常に厳しい業界なのだとおっしゃっていました。

そう言えば日立グローバルテクノロジーがハードディスク事業を売却してしまいましたね。

そういうわけで異業種への進出をとお考えになって、福祉機器市場への参入を計画なさったのです。

その異業種の視点から考えて作った車いすがコレです。

ルックスは、無骨でカッコ悪いのですが、それを言ってはかわいそうですよ。まだ製品化前の試作品ですから。

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