姉歯事件について思うこと
こんにちは。松下です。本当に早いもので今年も余すところあとわずかになりました。
みなさんにとって2005年はどんな1年だったでしょうか?
さて、今年の10大ニュースに間違いなく選ばれるとおもわれるのが、
「耐震強度偽装事件」です。
姉歯元建築士の耐震強度偽装は99年頃から始まったとされていますが、阪神淡路大震災を経験した我々かわすると、にわかには信じられないほどの犯罪です。まだ全容は解明されていませんが、姉歯一人の犯罪でないことは明かです。
事業主の経営姿勢がまずなにより問題だと思います。自社の利益追求のためだけに無理なコストダウンを図ろうと、発注側の強い立場を利用して取引業者をたたく。こうしたやりかたを続けると、どこかでしわ寄せがきます。
今回の事件でも、報道されているような鉄筋の数だと、専門の施工業者も明らかにおかしいと気付いていたはずで、本来であればプロとしてそのまま施工を続ける事など出来ないと思うのですが、そこから表沙汰になることはありませんでした。
耐震偽装されたものより、さらに現場で手を抜いていたという報道まであり、工事に関わった人間は全て加害者であるという印象をぬぐえません。
今回の事件は極端な例だと思います。しかし、本当に住まい手であるお客様によろこんでもらいたい、と願う業者ばかりでなく、安ければ売れるだろう、という発送しかできない業者も残念ながらたくさんいます。
例えば建売住宅でも、こんな値段で建つわけがない、といいう値段で建てているところもあります。そういうところはいつか淘汰されるはずですが、気づかずに買ってしまった方は不幸です。。。。。
景気回復に関するニュースが目立つようになりました。地価も完全に下げ止まりました。
阪神間でも上昇に転じているところがあります。さすがにバブルの頃のような極端な動きはないとおもいますが、金利も上昇傾向にあり、住宅や設備に関する減税措置も縮小されるものが多ので、不動産購入・住宅建築又はオールデンカやオールガスをお考えの方は早くアクションをおこさないと「あのとき決断して入れば良かった」ということになりかねません。
ただし、物件選びには慎重に、特にあまり安い物件や建物は疑ってかかるべきです。パッと見のかっこよさや「今なら○○プレゼント」といった景品に釣られて飛びつくということだけでは絶対に避けてくださいね。
有能な建築士がいますので、いつでも気軽に相談してみてください。
ではでは
(松下)