桶風呂 VS 風呂桶

ウチの会社は、もとよりの商売が木製のお風呂の製造でしたから、「ふろ」と言えば四角くて、その中に湯をはってからつかるモノだったのですが、そういった常識が通用するのは、この国の歴史からすれば、かなり近年のものだったのです。

「風呂(ふろ)」のことを「風呂桶」とも言うので、もとは「桶」のようなものから進化したとは思うのですけど、桶っていっても寿司桶とかたらいとか平たくて丸い盤を思ってました。
じつはそんなことをちょこちょこネットで調べているうちに「桶風呂」なるものの存在にぶちあたりました。いろんな学者さんがいらっしゃいますが、風呂の研究している学者さんもいるんですね。ちょっと驚き。

お問い合わせしたところ、ご丁寧にも先日その研究をなさっている方が、「桶風呂」調査の論文を送ってくださいました。

そこにある「桶風呂」は、いまのお風呂とは相当に違います。「湯につかる」ものではなく「蒸気を浴びる」ものなのですね。サウナとも違う、カプセルのような感じ。

ぼくは、その「桶風呂」見たときは、「風呂とちゃうやん」って、

「桶風呂」と呼ばれてるそうですけど、「桶」より「樽」のほうがイメージが近いです。

初めてみたときは、急にSF映画の怪作「不思議惑星キン・ザ・ザ」 に出てくる乗り物を連想しました。
桶風呂と風呂桶は言葉では似てるかもしれないけど、かなり違うもの。でも、これってフツー気づかないなぁ。

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