床置き式手すり・立ち上がり補助手すりを設置するさいの注意点
ベッドや布団から起き上がるとき、また座った姿勢からの立ち上がるきは、力が必要です。健常者でもそれは同じ。
介護ベッドにはサイドレールがあればそれを掴むといいでしょう。
でも畳のうえ、床の上ではそうはいきません。
畳や床から立ち上がるときに使う手すりは、床置き式手すり(立ち上がり補助手すり)といいます。
床や畳の上に置くだけなので、釘やネジで固定する工事が不要。
では、どうやって固定するのかといえば、
1.水などでおもりを付ける。
2.布団の下などに敷き込む板(ベースパネル)で動かなくする。
大きく分けるとふた通りです。
設置するさいには、置く場所に注意しましょう。
1.柔らかい床に置かない。
グラグラ動いてしまうので、不安定な使い心地になります。
2.平らでない床、デコボコや段差、傾斜のある床に置かない。
床に固定しないので、平らでないところは不向きです。
3.水平方向に力を加えない。
床に固定していないぶん、水平方向に力が加わると、つい傾いてしまいます。
4.ベースパネルに、つまづかないようにする。
床の上に置くタイプは、大きめのベースパネルが付いてあるのですが、このパネルは薄いモノでも厚みが3ミリほどあります。
たったこれだけでも、つまづいて転ぶことがあるのです。