シンプルゆえに美しい介護椅子
美とは何かについて、僕のような市井の商人が何かを語らうのは憚られますが、飾りは極力ぬぐい去ったデザインには惹かれるところを感じます。
介護や福祉の分野で使う家具となれば、何らかの機能を要求されるので、どうしても形状は複雑になりがちです。
たとえば介護椅子となれな立ち上がり補助の機能だったり、姿勢保持の機能だったりを求められるところです。
それが施設用となれば、収納性の良し悪しも求められる機能で、椅子を重ねて収納するスタッキング機能がなければ、採用されにくいところがあります。
今回ご紹介するパルアームイスは、立ち座りしやすいひじ掛けを持った木製の介護椅子です。
木製とはいえ素材はラバーウッドの積層板ですから、長期間お使いになっても歪みが出にくい特徴があります。
暖かみを感じさせるのは素材が木質であることはもとより、やわらかな曲線で構成されている造形によるところもあると思います。
この介護椅子は、肘掛けをもたないタイプの椅子もございますが、みたところ優しい印象なのは変わりないですね。
パルアーム椅子は、形状がシンプルなだけでに介護施設であろうと個人宅のご家庭であろうと、自然となじむ椅子だと思います。