座れて、積めて、冷凍食品もOK
ひとは加齢が進むにつれ筋力が衰え、身体のバランス感覚が鈍ります。それゆえに転ぶことが増えそうです。
歩いていて、ただ転んだだけで、骨折の危険さえあるのが、高齢者。骨がもろくなってますからね。
ひとたび骨折すれば、それがきっかけで寝たきりの生活にいたることもあり得ます。
実は、僕の祖母もそうでした。初めはちょっと転んだだけだったのにね。
何も骨折まで至らなくとも、打ち身や捻挫になりかねません。
転ぶかもしれない、だけどまだひとの助けを借りたくないというお方が使うのが歩行補助具で。
その代表的なものがシルバーカーですね。
お買いものに、散歩にと活躍する場が多いのがシルバーカーは、歩行車と比べるとおおむね華奢ですが、その分、軽量につくられています。お値段も安めですし。
つまり、まだそこそこ歩行能力がある高齢者が使うことを想定しているのがシルバーカーなんですね。
ですから、シルバーカーには荷物を積めるバッグが搭載されています。大抵の場合は、スーパーで1回のお買い物をした量を積めるおおきさのバッグです。
ただし、一部の機種はバッグがありませんけど。
バッグがあまり小さいと、おおくの買い物ができませんし、大きすぎると重たくなってシルバーカーの取り回しが悪くなってしまいます。
シルバーカーは、収納時にスペースを大きくとることがないようにと、折りたたむ機能をそなえています。
その折りたたんだ状態で、どうなるかはシルバーカーを選ぶときに大きなポイントになります。
- 折りたたんだシルバーカーがキッチリ自立するのか。
- 折りたたんでもバッグがつぶれることがないか。
この2つですね。
折りたたんだあと、壁に立てかける必要があれば、面倒ですし。
折りたたんだときバッグがつぶれるような構造ならば、たたむ前にバッグをカラにしなくてはなりません。
さて、そのシルバーカーですが、外出先で疲れたとき、椅子代わりに座れる機種が多く存在します。
座面がバッグ上フタを兼ねていたり、もしくはボード状の小さな座面を備えていたりします。
注意しなくてはならないのは、シルバーカーに座るとき、あらかじめ車輪にロックをかけておくこと。
シルバーカーが動いてしまうと座るときに転びかねませんよね。
今回ご紹介するのは、コンパクトシルバーカー『モートプラス』。
コンパクトながら、折りたたんでもバッグの形状が変わりません。
そしてそのバッグは保冷機能をもってるんです。つまり真夏に、スーパーマーケットで冷凍食品を買ったときに家まで「冷え冷え~」のまま持って帰れそうなんですよ。
それにこの『モートプラス』は、休憩時に座れるよう、座面も備えています。
座面は通常たたまれているのですが、バッグを通常の位置から下のほうへおろせば、座面が地面と水平に近い位置になるので、そこに座って休憩することができるんです。
持ち手の高さは調整可能。下は84センチから、上は93センチまで。3センチ間隔で4段階の調節できるのです。
使うひとの体格や、おからだの状況に合わやすくなってるんですね。
それに『傘・杖立て』も備えていますから、お出かけの時に傘や杖を一緒に持って出ることだってできますから。