燃料電池の車椅子
電気自動車やハイブリッド自動車の普及は一昔前と比べると大きく増えたのは市井の民として見ていても明らか。
自動車では、燃料がガソリンから電気へと移りつつあるのは、石油資源の枯渇対策や温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を減らすことが目的としてですね。
自動車でガソリンに変わる燃料として期待されているのは先の電池のほかに、燃料電池があります。
いま主流は水素と空気中の酸素を結合させて電力をつくる方式。
先般の国際福祉機器展 H.C.R.2016では、その燃料電池を搭載した車椅子が展示されていました。
車体はキシ・エンジニアリングのリフティIIを改造したもので。背中の下部分で銀色に膨らんでいるところにその燃料電池が収まっています。
開発はそのキシ・エンジニアリングと京都大学、それにもう一社ベンチャー企業さんとのコラボレーションのようです
燃料電池で重要な点は、水素の調達ですが、開発者さんの話しによれば水素化カルシウム(CaH2)を納めた燃料カートリッジをセルモジュールとともにシステムに組み込んで使うそうです。
普通の電気バッテリーのように充電の時間がいらないので、よいかもしれません。
自動車業界では、燃料電池の普及は水素の調達と運搬、およびそのコストが大きな課題。肝心の水素をつくるのに電力が必要になるし。
その開発者さんは聞けば、実用化は2020年くらいを目標だとか。
当初の価格は数百万になりそうとも。
試みは大きい意義があると思うので、ガンバってくださいね。