東北関東大震災【障害者の方への対応のお願い 】

「出来るだけコピーして皆さんに広めてあげて下さい」と、あるお医者さんのブログで、見つけました。内容にいたく賛同するので、不許転載します。

高木先生のブログにて、障がい者の方への対応の方法が掲載されました。
En女医会にも転載をさせていただきます。
いろいろな考え方や方法があると思いますが、1つのご参考にされてください。
障害者は、大地震やその他大きな災害が起こった時、状況を把握したり、避難場所への移動ができません。そのような時、皆さんの助けが必要です。
災害時に障害者が困ること。
正確な情報を受け取ることができません。(聴覚障害者や知的障害者など)
周囲の状況が把握できません。
電柱や塀の倒壊、道路の亀裂などがわかりません。(視覚障害者、知的障害者)
自分の意思をうまく伝えられません。(聴覚障害者や知的障害者など)
パニックに陥ってしまうことがあります。
避難場所まで移動できません。
体育館での生活が困難です。
車椅子など肢体不自由者や視覚障害者は、避難者で混雑する状況では動きがとれず、トイレにもいけません。ご理解と援助をお願いします。

正確な情報を教えてください。
意思を伝えられない人がいますので、簡単なコトバで、文章は短く切ってやさしく話しかけてください。
周囲の状況がわかりません。
安全な場所までの避難ができません。
車椅子や視覚障害者は、移動できません。
奇声を発することがありますので、避難場所での生活が困難です。
避難誘導及び援助の仕方

1. 視覚障害者の場合
どこに逃げれば安全か、教えてください。
家の周りの状況を教えてください。
避難場所まで誘導してください。
<誘導の仕方>
肩や腕を貸す形で、半歩前を歩いてください。
視覚障害者を押したりひっぱたりしないでください。
誘導しているとき、周りの状況を伝えて下さい。
方向を示す時は、時計の針の位置で伝えて下さい。
(例えば、時計の文字盤による方向は、右は3時、左は9時、正面は12時と考えます。)

2. 聴覚・言語障害者の場合
家に来られても、音や声ではわかりません。懐中電灯などで照らしてください。こちらは、笛を吹いたりして知らせます。
ラジオの情報など教えてください。
避難所で食事の配給などの音声情報が入りません。その内容を伝えて下さい。

<コミュニケーションの方法>

筆談(ひつだん、紙に書いて伝える):
筆記用具がなければ、相手の手のひらに指先で文字を書いたり、空間にゆっくりとひらがなで字を書きながら口を大きく開いて、話しかけてください。
手話(しゅわ):
手の形や表情・動きを(身振り)中心に、身体全体でコミュニケーションを行う方法です。多くの聴覚障害者が使う方法です。覚えるとなかなか楽しい面もあり ます。講習会、手話サークルなどで、少しでも覚えていただけると大変助かります。その他、身振りで伝わる場合も多いです。また、話し手の表情も言葉のうち です。
ファックスなど:
電話回線が使えるときは、ファックスで連絡をしてください。電子メールも有効な伝達手段のひとつです。
全ての聴覚障害者が手話をするわけではありません。

3. 肢体不自由者(車椅子など)の場合
家が住めないような状態や火事にならない限り、在宅で過ごす人が多いと思われます。
水や食料の配達をお願いします。
エレベータが止まると、他の階に階段を使っていくことができません。
援助者が複数必要です。
車椅子の押し方や、避難の方法は、障害者(及び家族)と相談してください。

見た目では、ハンディがあるとわからなくても、呼吸器や内臓に疾患がある人や、膀胱や直腸に障害のある人などもいます。
そうした人が困っていたら、緊急連絡先に連絡して、その後の対応に協力してください。

4. 精神障害者・知的障害者の場合
パニックに陥っているときは、「大丈夫」「安心しなさい」とか、「助けに来たよ」と声をかけ、安心・落ち着かせてください。
現在の場所にいることが危険な場合は、避難場所など、安全な場所まで連れて行ってください。
話し方については、わかりやすく簡単なことばを使ってください。
話は短く切って、一問一答のように確認しながら話してください。
できるだけ早く、家族や作業所に連絡を取ってください。

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