蓄光素材の避難誘導サイン
きょうで東日本大震災から、丸5年となりました。お亡くなりになった方にお悔やみと、被害にあった方にお見舞いをあらためて申しあげます。
大地震は自分が細心の用心をもっていようと決して避けることができませんが、被ったときにどう対応するかの用心や心構えは、ある程度までは可能です。
建物では避難誘導サインを設けて、非常時にそなえるよう消防法で義務づけられているのは、その用心のひとつでしょう。
避難誘導サインといえば、暗がりのなか電光で輝くものが一般的ですが、中には、蓄光素材を用いて自身で光る誘導サインも存在します。
写真では光り具合がわかりにくいかもしれませんが、これが蓄光素材を用いた避難誘導サインです。
蓄光とは、 太陽光や電球の光などのを蓄える機能をいいます。そして、暗くなった時でも一定の時間はその光を発光できるのが何よりの特徴です。
電力が失われた、電球そのものが壊れたなど、光源がまったくなくとも、一定の時間であれば、黙視することができるので、非常時や停電時に安全な誘導のために有効なものです。
さて、蓄光素材と聞けば、放射性物質が含まれているのではないかと、お考えになる方がいるかもしれませんが、そういうのは随分と昔の話し。いま市販の蓄光素材は放射性物質など含まれてはいないのが通常です。
比較的ローコストで、非常時の対応ができるので蓄光素材の避難サインは有効ですね。