時を知らせる隕石とは触読時計だった
視覚障害者に時間を知らせる時計を触読時計といいます。
よくあるのは腕時計形のもの
時計のガラス部分を開いて、針先と文字盤の目盛りを触って時間を指先で感知するもの。
あと、音声でお知らせする時計がありますが、静かな場所では使うのをためらいがちですね。
視覚障害者向けの時計はほかに、振動で時を知らせるタイプがあります。これを振動時計というんですね。
振動時計は、ボタンを押すと、時と分を振動が教えてくれるのです。
振動時計のメリットは、正確に分まで教えてくれること。
触読時計は3分なのか4分なのかわかりにかったりするのですけど。
以下の写真は、その振動時計のひとつで、商品名は『メテオ』といいます。
メテオ(Meteor)とは、日本語に訳せば「隕石」を意味します。時計のカタチが、どっかの隕石のように見えるからそう名づけられたんでしょうね。
使い方は、とてもイージー
- 本体にある銀色に光る3つのボタンを押すと、振動で時間がわかるのです。
- 一番上のボタンは時間の単位、真ん中のボタンは10分の単位、一番下のボタンは1分単位を意味します。
- たとえば1時の場合は、一番上のボタンが「ブッ」という短い振えが1回。次に真ん中のボタンが「ブッ、ブッ」と2回お震えて、20を知らせ、一番下のボタンが「ブッ、ブッ、ブッ」と、3回震えて3分を表現します。
ポケットの中に入れたままでも時刻をしることができるのは、ある種の場面では役立ちます。視覚に障害があるひとのみならず、商談で時計をチラチラ見るのをはばかられるひとにも。