介助者1名だけで、階段を上り下りする車いす
先週にインテックス大阪で開催された福祉機器の展示会、バリアフリー2015。
毎年、多くの福祉機器が出展されるところは、ことしも同じ。
介護業界では労働力の不足が大いに懸念されているなか、ことしの目玉は介護ロボット。
ロボットと言っても二足歩行するヒト型のロボットは、いまだ登場しておりません。
排泄介助とか、移乗介助とか、特定の分野で能力を出す機種ばかりです。
ですからロボットと言われてもいまひとつピンと来ないものもあるのですが、タダの機械とロボットの違いは、いったい何かと思いを馳せると、僕なりの答えは人工知能を備えているか否かのような気がします。
たとえば、お掃除ロボットという『ルンバ』、わが家でも、ちょこちょこ活躍していただいてますが、これなんかはスイッチを押すだけで、自分で掃除するのでロボットかととも思えます。
けっこう床は綺麗になりますよ。とはいえ、床の上に置いてあるゴミ箱や椅子を、ちょっとどけてその下を掃除してくれるわけではありません。動きもランダムで行き当たりばったりのようにも思えますしね。人工知能をそなえてるとはいえ、まだ人間ほど気の利いたところはないようです。
介助者の労力を軽くする機械とあらば、ロボットではなくとも介護業界では役立つので、みなさんの関心は高そうです。
ここにあるのは、車いすで階段の上り下りを実現させる器具。
こういう現場は、そもそも通りたくないのですが、自宅にどうしてもスロープを付けられないとならば、採用する選択肢にあがります。
電気などの動力は不用、まったくの人力なので、災害時に威力を発揮するでしょう、きっと。