第15回近畿安寿会総会・研修会
大阪は梅田の某ホテル会議室にて、第15回近畿安寿会総会と研修会が盛大に開催されました。
近畿安寿会は、福祉用具販売の事業者団体では関西で最大といえる団体です。
昨年度の事業報告と今年度の事業計画の発表が主な議題。
研修会は『介護保険の改訂とサービス事業所の対応』について。
現行の介護保険制度は2018年に大幅な改訂が予定されています。
この改定では、介護保険を利用できるひとがおそらくはかなり減ってしまうでしょう。福祉用具販売やレンタルの市場は大きな影響を受けそうです。また介護事業のうちいつくかは国から市町村へ移管しようとするのですが、そうなれば、自治体の財務内容次第で受けられるサービスに濃淡が生じてしまいそうです。
僕が思うに介護や福祉は、ユニバーサルサービスであるべきで、国民は等しい水準のサービスを受けられるべきかと思うのですが、福祉関係の予算が毎年1兆円ずつ増えてゆくので国は財政の負担を減らしたい一心で、サービス負荷のソフトランディングをめざしているもようですね。
日本に定住する40才以上のひとは、介護保険を払っているわけでして、払っただけのサービスを誰しも受けたいと考えると思いますが、団塊の世代が介護サービスを受ける側になりつつあるので、財務内容がますます圧迫されるのは必至、サービス水準の維持など難しいと国は考えているのだと思います。
介護業界は今後ずっと過酷になりそうな気配で、数年後には昔を懐かしむ会話が交わされてることでしょう。
「2016年? あのころはまだいろんなサービスを受けられて良かった」