高齢者介護施設さんで木風呂の交換工事

今週は水曜日のことですが、大阪市内にある高齢者介護施設さんで、木風呂の取替工事を当社でいたしました。

いわゆる桧風呂と言われる木風呂ですが、この施設さんでいまお使いのお風呂が桧風呂かどうかは、わかりません。

お風呂の素材は、主として桧と槙が使われているからでして、桧と槙は別の樹種です。多くのかたは木風呂と言えば桧風呂しかないと思い込んでいらっしゃるので、槙で作られたお風呂であっても桧風呂だと思い込んでるケースはよくあることなのです。

高齢者介護施設でお使いの木風呂

お聞きしたところによれば、いまお使いの木風呂は、かれこれ１０年ほどお使いで、黒ずみが目立ち始めたので交換しようとお考えになったようです。

お風呂に黒ずみが目立ちはするものの、実のところご使用には問題ないのですが、ここはやはりキレイでないと利用者さんの印象にかかわるので、交換を決断なさったのだと思います。

木風呂の黒ずみ

木風呂の汚れで目立つのは黒ずみ。この黒ずみは何かといえば、正体はカビです。

木肌についたカビが黒ずんでいるのです。

この黒ずみは、コーティングをして木風呂だと抑制できますが、普通の木風呂では決して避けることはできないものの、黒ずみの発生を抑えることは可能です。カビは主にひとの垢を養分に成長します。

黒ずみを抑えることはさほど難しくはありません。

お風呂をお使いになったあと、お湯を抜くだけでなく、水道水でお風呂の内側と外側をキッチリと洗って、そのあとお風呂を乾かせば、それで充分なのです。

さて、その高齢者施設さんで木風呂の取替までは次の通りです。

いまお使いの木製浴槽は、安寿さんのバスグリップを設置なさっていますが、新しい浴槽でこれを流用いたしますので、まずは取り外しました。

木風呂から安寿のバスグリップを取り外しました

このバスグリップは、まだしっかりとしてますから、新しい浴槽でも使うご予定です。

つぎにいま設置している木風呂を解体してゆきます。

古い木風呂を解体します

ノコギリで切ってしまうのですね。

長らく活躍してくれた木風呂にお別れです。

木風呂を解体したあとです

古いお風呂の解体にはおよそ１時間半かかりました。

お風呂の隣にあるステンレス製の箱は、デッキ型シャワー付混合水栓を載せるためです。

古い木風呂は、すっかりなくなってしまいました

古い木風呂がなくなったあとの様子です。風呂を少し沈めて設置するためにピットが掘られているのです。

さて、このピットですが勾配が緩く排水の流れが悪そうだと、お風呂を撤去したあとにわかりました。

このままでは木風呂の下に湿気が溜まり、木風呂の寿命を縮めてしまいそうなので、当店で土間を塗りなおして勾配を改善することにいたしました。

モルタルをこねています

勾配をなおしたあと、木風呂を据えるためにレンガを設置します。

木風呂を据えるにはレンガを使います

キッチリ排水できるようにレベルをとっているところ

新しく据える木風呂を工事車両から降ろしました。

このお風呂は、桧風呂ではなくて、高野槇風呂なのです。

新しく据える木風呂です

木風呂の下側で、茶色く着色しているところは、防腐塗装を施した部分。

見えない部分は湿気がたまりやすく腐蝕しやすいので、こういう防腐塗装を施して木風呂の寿命が長くなるようにするのです。

当社の作業者で浴槽を据えています

キッチリと据えて水平がとれているかどうかは、水準器を浴槽の上に置いて計ります。

浴槽に水準器を置くとキッチリ水平がとれています

水平がとれていることを確認しました。

このあと養生を撤去して、木風呂交換工事は完了です。

高齢者介護施設に新しい木風呂の設置が完了

新しい木風呂は、さすがに木肌がキレイですね。

新しい木風呂には、古い木風呂に設置していた白いプラスチックのシャワーフックをネジでとめています。

この段階では、まだバスグリップは設置していません。このあと施設さんで設置なさるようです。

作業開始から、あたらしい木風呂の据付完了まで、およそ３時間ほどを要しました。

当社では、自社製の木風呂を北海道から沖縄まで全国の施設さんに販売しています。

近畿なら木風呂の交換工事も当社で工事も行いますので、桧風呂が古くなって取り替えたいなとお考えなら、ぜひともご相談くださいませ。