リクライニング操作が容易なシャワーキャリー
シャワーキャリーは、いわばお風呂用の車いす。
入浴に介助が必要となったお方が、お風呂に入ったり、シャワーを浴びるのを補助する福祉機器(介護用品)です。
濡れても大丈夫な仕様になっているのが特徴でして、普通は、浴室とは違う場所で衣類を脱いだあとシャワーキャリーに乗って浴室へ移動して、シャワーを浴びたり、浴槽につかったりするために使います。
シャワーキャリーに乗ったままお風呂につかるときは、シャワキャリーの中でもリフト対応の機種を使います。
座面がパカッとはずれてリフトで持ち上げられる構造になっています。
このシャワーキャリーを選ぶときにまず考えるのは、次の2点。
- リフトを使ってお風呂につかる
- シャワーキャリーに乗ったままシャワーを浴びる
リフトを使う場合、シャワーキャリーに求められる機能は、座面が外れてリフトにしっかりとバランス良く吊り下げられるかどうかが何より重要です。
さて、今回はシャワーキャリーに乗ったままシャワーを浴びる場合をじっくり考えてみます。
その場合、シャワーキャリーに欲しい機能は、リクライニング機能。
座った姿勢だとバランスを保てない方もいるかれです。
ですから、リクライニングの操作がカンタンにできる機種を選びたいところです。
ウチヱという福祉機器メーカーさんのSRC-003という機種は、そのリクライニング操作がとってもカンタン。
シャワーキャリーで後輪の前にあるリクライニングレバーを踏みながら、背もたれを倒すだけ。
背もたれを起こすときは、リクライニングレバーを数回踏んで、背もたれを起こせば元通り。
どなたでもカンタンな動作で作業できるのが魅力的です。
シャワーキャリーは多くの場合、介助用なので、後輪は小さなサイズですが、自走用も存在します。見た目にタイヤが大きいのですぐわかりますね。
介助用シャワーキャリーで後輪が小さいのは、何かから車いすに乗り移るとき、後輪が邪魔にならないためです。
自走用シャワーキャリーで後輪が大きいのは、タイヤを回すハンドリムを自分で操作できなくてはならないから。
水場に強い仕様ですから、シャワーキャリーの中には、座面にU字型やO字型に穴が開いていて、そのままトイレの便器うえに入って用がたせる機種も存在してるのです。こういった機種はフレームの後方部分が大きく開いているのが特徴です。
このほか、座面の真下に汚物用ポットを取り付けて、ポータブルトイレとして使用できるものもありますね。
多様な種類があるシャワーキャリーですが、使い方を思いめぐらせれば、選ぶときの迷いも少なくなるのです。