神戸北野坂、車椅子で暮らす?
いまの日本で暮らしていると、見知らぬ誰かからなにがしかを勧誘されることがあります。
多かれ少なかれはあるでしょうが。
シャチョーという役職に就くと、やってくるのが、勧誘電話にダイレクトメール
- 「資産運用でブラジルの債券、買いまへんか」
- 「FXで、ばっちり設けましょう」
- 「いま、ゴールドが、すごく値上がりしてるのご存じですか」
- 「将来値上がり確実な新進芸術家の絵をかいませんか」
- 「海が見える墓地を買いませんか」
- 「豪華リゾートクラブの会員になりませんか」
- 「プレミアムスポーツクラブに入りませんか」
- 「リフォームしませんか」
週の1つか2つ、こんな話しがやってきます。
よっぽど買ってくれるひとが居ないんでしょうね。
僕の所まで来るんですから。こういう話しにうまい話しなんてないですよ。返す言葉はすぐに思いつきますから。たとえばこんな風に。
- ブラジルの債券なんて、いまみたいに不安定な為替を考えたら怖くてかえません。
- FXなんてバクチも同然ですから、やりません。バクチ嫌いです。
- ゴールドなんて、高くなり過ぎてるから怖くて変えません。
- ピカソと落書きの違いがつかないので、絵の良し悪しはわかりません。
- 先祖代々のお墓があるから結構です。
- リゾートクラブが豪華だろうが手頃だろうが、行ってる暇がありません。まずは暇を売ってください。
- プレミアムなんて、きっと肩身がせまいので行きたくなりません。
- リフォームはウチの会社がやってます。
ツッコミどころ、ありまくりの勧誘ばかり。
第一にシャチョーだからといって、カネ無し、ヒマ無し、知見無しの僕を誘おうとするには無理があります。
スーパーへの買い物は20時30分過ぎに行って、半額タイムセールの食材を買って喜んでるくらいなんですから。
勧誘するなら、少しは下調べしてから働きかけした方がいいですよ。まったくもって時間のむだです。
さて、そんな勧誘に閉口している僕のところに白くて高級な封筒が届きました。
何やらの勧誘なのは一目瞭然でして、その中に入っていたのがこのパンフレット。
『神戸北野坂プレミアム邸宅プロジェクト』で、どうも1戸買いませんかというのですけどね。
よりによって北野坂。
神戸に異人館見物とかで行ったことのあるひとなら知ってると思いますが、エライ坂ですよ。
あんな急な坂を車椅子で上り下りが、どんなに大変だか。
なんといっても急な坂だと知らせる看板が立っていて「勾配8パーセント」って書いてるくらいですから。
仮にも自分の家には出入りできるとしても、北野坂とかハンター坂にあるビルや建物は、急な坂に面してるためどこも階段ばかり。
店構えはオシャレであっても入れるみせなどほとんど無いくらい。
これでは生活できません。買い物はどこへ行けば良いんですか。
コピーには「神戸には、ここがある。」と書いてますが、そこは車椅子にとっては鬼門です。
北野坂は異人館もあって立派な観光地。ユニバーサルツーリズムを推進する神戸市ですけど、あの坂に手をつけるわけにはいかないですしね。
もうちょい、相手を考えて勧誘してください。