テイクアウトクーポンが届きました

新型コロナウイルス感染症への対策で、国の対応が目も当てられない状況に陥っているとは、多くの方が感じていることでしょう。少なくとも僕はドツボにはまっていると感じています。

いろいろな策が出されたのですが、煩雑で、遅くて、基準の変更が多すぎます。

10万円給付でマイナンバーカードを使った申請は、コンピューターシステムを使っているから早く済むのかと思えば、最後が人の目による確認だとか。

雇用調整助成金のオンライン申請も、実のところ書類をダウンロードしたあとに署名と捺印、それをスキャンしてアップロードせねばならないとか。

デジタル化を装っているとしか思えません。

うちは先進国だと思っていたのに、それが虚構だというのがバレました。

当社でも『働き方改革推進支援助成金  新型コロナウイルス感染症対策のためのテレワークコース』という長い名前の助成金を申請しようとしてますが、作る書類が多過ぎて頭を抱えるほどです。

かのアベノマスクだって、このあたりに未だ届きませんし、そうこうするうちに、近所でマスクはいくらでも買える状況になりましたし、困ってるのは医療機関だと思うのですけど。

かかった経費が、巨額過ぎるのにこのざまとは。

このていたらくですから、国などアテにならないと感じた自治体が独自策をとって苦難をしのいでいる状態ですよね。

その自治体のひとつ、わが箕面市でも独自策がいくつかありまして、障害者に1人あたり1万円を給付するとか、飲食店でお持ち帰りできるクーポンを発行するなどがそれにあたります。

そのクーポンが三日ほど前に、わが家へ届きました。

それがこの写真にある『テイクアウトクーポン

箕面市のテイクアウトクーポン

市内にある飲食店で使える金券です。1カ月あたり1人に1,000円分を支給してくださいます。2カ月分をまとめて届いたから、今回は2,000円分入っていました。なお500円券で4枚に分かれています。

このクーポンは、行政の飲食業支援策と、市民が三密になるのを避けるための策の合わせ技だそうです。飲食店さんにとっては強い販促でしょうが、持ち帰ったあと、自宅で家族が一緒に食べると大抵は三密になると思います。三密回避としては抜け穴がありそうですが、その点はツッコまないことになってるのでしょうか。

この策については、ゴールデンウィーク中に噂を聞いていたのですが、実現したのは6月に入ってました。市の幹部から「クーポンつくれ!」と命じられた職員さんにとって1カ月で実現させたのは、たぶん早い方だと思います。僕がその命じられた職員さんならゼッタイでにこのスピードでは実現できません。

さてこのクーポン、箕面市内にあるどの店でも使えるかと思っていましたが、そうではなく、箕面商工会議所でこの策に参加する登録をしたお店に限られます。

クーポンと一緒に登録店の一覧が同封されていたのでその紙を見ていたのですが、載っているお店の多さに驚きました。わが市には、こんなにたくさん飲食店があったのですね。知ってるお店もチラホラありますが、掲載店のうち九十数パーセントは、行ったことがないお店。きっとこの際だからと新しいお店の開拓にと考えるひとが現れても不思議ではありません。好奇心が豊かなひとには役立ちそうな策ですが、どの店に車いすで入れるかどうかは書いていません。

一覧表ばかりではなく、ウェブに『箕面テイクアウトごはん』というサイトも開設しているのですが、そこにも車いすはもとよりほかの障害をもつひとの対応も書いていません。

行政側が発する情報なら、このあたりは抜かりなく記載して欲しいところですね。

ところでなぜ『テイクアウトクーポン』と英語で名前をつけているのかが疑問です。

日本語で『お持ち帰り値引き券』としたほうが、わかりやすいハズです。英語を使うとは、日本語を大切にする気持ちが足りないように思います。

英語で名付けたのは、市内に住む日本語をできないひと、主に外国から移住したひとへの配慮だとするならばまだしも、この券には、『テイクアウトクーポン』とカタカナで書いているだけ。英語表記がないのです。

気遣いでは英語にしたのではないらしい。

なんで英語やねん。

さてうちの周辺では、外食を控えているような気配がもはや消えつつあるので、タイミングは逃してしまったようですね。でも知ってるひとに尋ねると、どのひとも喜んでいますよ。

使用期限が今年の7月31日ですから、どこかで使おうと思います。

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