インクルーシブデザインを活用したいですね

土曜日は、インクルーシブデザインのお話しを聞きに行って来ました。会場は、万博公園内にある国立民族学博物館です。

ユニバーサルデザインなら、ちょくちょく耳になさるかもしれませんが、インクルーシブデザインとは、あまり聞き慣れない言葉かと思います。むしろ初耳かもしれない。

ユニバーサルデザインをカンタンに説明すれば、「誰もが使えるデザイン(意匠・設計)」ということになります。現実にはすべてのひとが使えるモノを生み出すのは並大抵ではないので、「多くのひとが使えるデザイン」と呼んでもいいでしょう。このユニバーサルデザインは、主に建築分野や工業デザイン分野で活躍するひとが取り組んでいます。

国際公開シンポジウム『インクルーシブデザインとは何か』の会場

国際公開シンポジウム『インクルーシブデザインとは何か』の会場

さて、インクルーシブデザインを、やっぱりカンタンに説明すれば、「ユーザー参加して設計する手法」と云えるでしょう。詳しいひとには乱暴な説明とおこられそうですね。

あんまり簡単すぎたので、さらに詳しく説明しますと。

何かの製品やサービスの対象から無自覚に阻害(エクスクルーシブ)されているひとがいる

その阻害されていうるひとの意見や意向を、製品やサービスの開発の段階で積極的に採り入れ(インクルード)て、

多くのひとにとって、使いやすく、手に入れやすく、魅力的で、他者にも喜ばれる製品やサービスを生み出す。

この過程をインクルーシブデザイン(Inclusive Design)と呼びます。

ですから、ユーザーや市民の声を採り入れた開発設計を行います。この開発段階ではワークショップを行って多くの意見を採り入れます。ユニバーサルデザインと目指すとところは同じだと思いますが、実際に使う場面をこのワークショップで行うことにインクルーシブデザインに特徴があります。

国際公開シンポジウム『インクルーシブデザインとは何か』の画面

国際公開シンポジウム『インクルーシブデザインとは何か』の画面

この手法は文化人類学の手法ととてもよく似ているために、インクルーシブデザインに関わるひとは、文化人類学分野のひとが多いように思います。これもユニバーサルデザインとは違った特徴ですね。

当社のウエブサイト、快適空間スクリオもこのインクルーシブデザインの思想を採り入れてゆこうと思っています。

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