衝動買い
歳をとると共に、身体の加齢を自覚することは多々ありますが、このところ物欲も弱まってきたように思えています。収入が増えたなんて、まるで無いのにねぇ。
とにかく「どうしても欲しい」と熱望するモノなど、昔ほど多く見つからないと思うのです。
大人になったとか情熱が燃え尽きつつあるのだとか、いろいろ考えられますが、ひとつには中古市場やネット販売が充実してきたせいでしょう。たとえ買い損なったとしても、そういったところで買えるだろうと思えてしまうからです。
それでも絶対に買えないモノはあって、初めから売っていないモノがそのひとつです。
レオン・ラッセルというミュージシャンの「セイリング」という曲もそれでした。この音源はアナログやデジタル問わず市販されていなかったのです。
近頃、さるテレビCMのBGMに採用されたせいで、この曲をじっくり聴きたいと思うひとが多くなったのか、レコード会社もCD化してくれました。CD販売の減少に悩む音楽業界では、過去の音源で商売ができるチャンスは逃がしてはいけないものなのでしょう。
CD1枚なのに全18曲入り!とは、けっこうな豪華仕様です。でも残りの曲は過去に発売なったものばかり
実のところ、聞きたいのは「セイリング」ただ一曲だけ。それなのに買ってしまう自分に「無駄使い」するなとしかりつつ、愚かさはいくつになっても直らへんなぁと深く反省。
(宏)