少しだけまわり道

写真のCDは「COVER 70’s」というタイトルで、柴田淳という女性が歌っています。収められている曲は、1970年代で若いひとたちに人気のあった音楽ばかり。

左ページに曲の一覧、右ページにクリーム色のワンピースを着た柴田淳が写っています。

柴田淳のCOVER 70’sの曲名

シンガーソングライターなる言葉はまだ初々しくカッコ良い響きをもっていた時代の音楽で、その呼び名が、フォークソングからニューミュージックに代わりつつあった頃のものです。

このCDは、去年の10月に発売されると知り予約しておき購入したものです。しかし、最近は、ジャズ系のピアノに凝っていて、この手の音楽をどうも聴く気になれず、買ったままにしていたのです。

それが今日、曇りで粉雪もちらつくのに日差しだけあかるくなりつつあるなか、柴田淳の歌を聴きたいと、ふと思いついたので、このCDを聴くことにしました。

とある場所にクルマで行くので、車中で聴く音楽で、柴田淳の歌がふさわしいのではないかと、ふと思いついたので、このCDを聴くことにしました。

今日の天気は、曇り。粉雪もちらつく寒さでも、日差しは明るくなりつつあるこの季節、あともう少しで春めいてくるのを感じながらも、空気が冷たいという気候にどこか幸薄そうな歌声が妙にあうと思うのです。

さてこのカバー曲集は、どの曲もアレンジを原曲のレコードバージョンに似せています。アコースティックなストリングスも原曲のそれと近いように気をつけていて、イントロデュースを聴けば、当時の曲を知ってるひとなら、すぐさまピンとくるでしょう。

柴田淳の歌い方も原曲の印象を大きく損なわないことを意識しているかのようです。

このCDの曲を次々と聴いて行くと、なぜこの楽曲を選んだのかが、薄々気づかされました。その基準は、彼女と声質が似ているとか、歌い方を似せられるとかを意識したかのような印象です。

原曲はだいたい女性ボーカルなのですが、なかには歌い手が男性もあり、たとえば伊勢正三がそのひとりです。あのように細い声ですから、女性でも当時の印象を壊さずに歌えるのでしょう。

セピア色の写真に幼子が枯れ木を敷いた公演らしき場所に座っている写真

柴田淳のCD,COVER 70”sの裏表紙

このCDに収める曲、原曲の歌手はこんなひとたちです。

久保田早紀、八神純子、渡辺真知子、小坂明子、太田裕美、庄野真代、財津和夫、山口百恵、マイペース、ハイファイセット、風、サーカス、荒井由美。

名前を見てるだけで、ヤマハのポプコンやら、ザ・ベストテンやらを想い出してしまいました。

クルマの中でCDをかけたのですけど、どの歌詞もほぼ間違いなく歌えてしまいます。

目的地まで遠くないのでCDが終わるまでに到着するのは明白ですが、聴き出すとやめられない。案の定、聴き終えるには早く着き過ぎそうなので、少しだけ回り道してしまいました。

ガソリンの無駄遣い。環境には良くないですね。反省。

あっ、今日からガソリンが3円ばかり上がったし。なおのこと、よくない。

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