グローブが語る
車椅子をこぐときにはハンドリムをまわします。
そのとき素手でまわすのと、グローブ(手袋)をはめた手でまわすのでは、力のかかりぐあいが雲泥の差がつきます。
また、素手でハンドリムを操作すると、どうしても手のひらが汚れてしまうのですが、グローブを使うとその汚れも防ぐことができるのです。
そういう理由で僕は、車椅子を使うときは。グローブをはめるようにしています。
しかしそれは、車椅子専用のグローブではありません。
テレビで車いすマラソンのランナーがはめてるのは指先がカットされたものですが、僕が使うのは倉庫業用手袋。
倉庫業で荷物を移動させる担当者が滑りどめと手の保護を目的にはめる手袋です。
じつはこれ、滑らないことテキメンです。この倉庫業用手袋をはめて車椅子のハンドリムをまわすと、力のかかり具合の格段に向上します。ぐいぐい進みます。
さて、これですが、使い捨てに近い思想でデザインされているので、構造はカンタン。ナイロンを編んだ生地の手のひら側にすべり止めとしてゴムや発砲ニトリルのコーティングをほどこしたものです。
力のかかり具合もいいのですが、このほかに嬉しいのがその価格。
車椅子専用グローブだと1足で数千円するのがザラですが、僕が買う倉庫業用手袋だと、3足セットで700円足らず。
コストは20分の1から30分の1で済みんでしまいます。
肝心の耐久性ですが、使って3カ月もたつと、手のひら側のすべり止め、発砲ニトリルがすり切れたり、ナイロンの生地に穴が空いたり。
真夏の屋外で長い坂を下りたりすると、すべり止めが一気に摩耗するのです。
そうゆうわけで、僕は、年間におそよ3足から4足、手袋を交換します。
写真のグローブは、この春から使い始めたものですが、5カ月でこの程度の摩耗で済んだのは、この時期は坂道やスロープを下る機会がすくなかたことを語っているようですね。