新幹線切符のご予約ですか? 1時間はかかりますが。

10月に東京へ行きます。東京ビッグサイトで開催される国際福祉機器展の視察のためです。

いま築地市場が豊洲新市場へ移転するのに、盛り土がなされてないとかで紛糾してるあの有明地区が行き先です。

実は車いすで新幹線に乗るには、少しの手間がかかるので、あらかじめ切符の予約をするため新大阪駅へ行きました。

区間は、東海道新幹線で新大阪駅と品川駅間。

白い蛍光灯に照らされるパネルに黒い文字で新幹線きっぷうりばと記してあり、その下は一面に硝子のウィンドウ

新大阪駅の新幹線切符売り場

新幹線の予約は1か月前にならないと取ることができないのです。飛行機とちがって、そこは不便です。

新幹線はあの長い車両でたくさんの座席があって、いまネットで調べたらその数、一編成16両で1323の座席があるそうですが、車いすで座れる座席は2つしかありません。

  • コンパートメント
  • オープン席

コンパートメントとは多目的室と言いまして、11号車にある個室です。
部屋の中は2人掛けですが、椅子の仕様は2人の間に肘掛けのない長いすです。

この座席は簡易ベッドに変形するので、座る姿勢を長くとれないひとには適してる席です。

車いす対応トイレの真ん前にありますから、トイレが近いひとにとってももってこいの席だと言えるでしょう。

コンパートメントは、障害者手帳を持っていれば、指定席券だけで乗ることができて、取り立てて追加料金が必要なわけではありません。

そのくせ個室とは贅沢ですが、車内販売の売り子さんが来ないのです。来るのは検札の車掌さんだけ。静かに移動したいひとには向いてますが、味気ないともいえるので、ぼくはあまり使いません。

もうひとつのオープン席とは正しくは車いす対応座席と言いまして同じく11号車にあります。

通常1列に3座席あるところ、そのオープン席のところは2座席しかありません。

座席で通路側の肘掛けが跳ね上げ式になっていて、移乗しやすい構造になっているのが特徴です。

座席は1つ分が無いので、その空間では車いすに座ったまま居ても大丈夫。

でも新幹線の座席に移乗できるなら、安全のためには移乗した方がいいでしょう。
さて、車いす対応の座席を用意していただいているので、車両に乗るのはカンタンになりました。

その昔は、そんな席ははなから無いので、邪魔っ気にされながら、連結部分で東京と大阪間の3時間を過ごしたものですから、便利になりました。

とはいえ、その車いす対応の座席を予約するとなれば、これがけっこう面倒なんです。

飛行機なら、ネットでも障害者用の予約をとるのはカンタンですが、新幹線はいまだにインターネットは不可。

駅に出向くか電話でないと予約ができません。

しかも予約して返事をもらうには随分と時間がかかるんです。

ここで「随分と時間がかかる」と書きましたが、その時間とは10分や20分ではありません。

実に、ン時間かかります。

なぜそんなに時間がかかるのかと聞けば、新幹線で障害者席の予約を担当する電話は、全国に1本しかないのが理由でそうです。

これって東海道新幹線のみならず北海道新幹線も九州新幹線も全部を1人の担当者さんが予約の受付作業をしてるみたい。

この点は僕もよく知らないので、JRの関係者さんや旅行業界の関係者さんに教えていただきたいところです。

とにかく電話が1本しかないので、対応にはもの凄い時間がかかるんです。

今日は、新大阪駅でその予約の申し込みに行ったところ、応対してくださった駅員さんの言葉がこれ。

「新幹線切符のご予約ですか? 1時間はかかりますが。」

そのあとに続くのは「今日は大変に混み合ってまして、普段よりずっと時間がかかります」

そこで気づきました。世間では今日は三連休の初日だったのです。

道理で駅が混んでるはずです。

そんなに待っていられないので、予約が取れたら電話していただくように駅員さんへお願いして、今日は新大阪駅をあとのにしたのでした。

さて、予約が取れたと返事の電話が来たのはいつだと思いますか?
14時13分

新大阪駅で、切符の申し込みを駅員さんに切り出したのが10時30分頃ですから、予約のお返事が届くまで実に3時間40分もかかったのでした。

新幹線のぞみで、新大阪駅から品川駅へ行くより1時間以上も余計に時間がかかってます。(>_<)

JRさん、なんとかしてください。

東京オリンピックのある2020年までには、せめて!

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