冬の怪談
昨日の雨は既にやんだとはいえ、最高気温が10度を下まわる寒い日の大阪でした。
昼過ぎに東京から某社の営業さんがご来店。
わざわざお越しになった用件は、もちろん製品の売り込みでして、今回は新製品のプラスチック手袋を売って行きましょうということです。
市場に出回るこの種の製品のなかでも最軽量の手袋よりほんの少し重いだけで、この価格はお得ですよとのご説明。
手にしてみれば、製品の質感に安っぽいところはないし、コスパは高いですよ。
これはいい製品だと思います。売れるといいですね。
さてこの営業さんと話しをするなかで話題がかわって、歳末とはいえ、どうもそれらしい気分にならないとお嘆きに。
街はクリスマスのイルミネーションに飾られて華やいでいるのに、昔に感じた楽しい気分までに気持ちが高ぶらないみたいです。
きょうで12月も半分を過ぎようとしているのに、なんだか例年の歳末より静かなに思えるとおっしゃいます。
うん、そのとおり。
それは僕も同じなんです。
歳末セールの文字は目に入ってくるのですが、歳末らしい印象が非常に乏しいように感じています。
その昔と違って、慌ただしいのは年がら年中ですし、いつから歳末になったのか境目は、いまやまったく気がつきません。
もうじきクリスマスだとはいえ、若い頃のようなワクワクた気分にはなりませんし、このまま平然と年の瀬を越してしまいそうに思えます。
どっかのお店に入れば、クリスマスソングがかかってるし、ツリーもあちこちに立ってはいるのですけどね。
歳をとるほどに時間がたつのは早く感じてしまいます。時分の動作が鈍くさくなったのか、周囲の動作がが早くなったのかはわかりませんけど。
世の出来事にだんだんと鈍感になっている自分。
このまま老け込んでしまいそうで、じんわりと恐ろしい。