介護現場の声をくみとって開発。食事の姿勢を「支える椅子」
支える椅子は、介護施設専門の建築家が設計した椅子です。
椅子が大きすぎる、椅子に座って食事できない人が多い、食事に適した姿勢がとれない、おしりが前にずれてしまう。
などなど、介護現場は食事に関するお悩みが多くありました。
普通の椅子に座って食事できない方は、車椅子で食事をすることになります。
車いすは食事するために作られておりませんので、前傾姿勢を取ることが難しく、足で体を支えられず上体が不安定になります。
これは食事しにくい姿勢で、食べこぼしや誤嚥をおこしやすくなります。
食事が困難になるのは、椅子の設計が高齢者にあっていないことも原因の一つ。
支える椅子は、介護が必要な方でも、椅子に座って食事ができるように、そう願って作られました。
人間工学に基づいて体を支え、高齢者に合ったサイズ・設計で正しい姿勢で座ることができる椅子です。
小柄な方の多い介護施設の為、座面の高さは35~41cmで調節可能!
座面の奥行が深すぎると、背もたれに背中が届かず、そのまま座ると後傾姿勢になってしまします。
これでは食事はとれません。
これを防ぐため、座面奥行は約40cmとコンパクトに設計。
ふつうの椅子は、リラックスするため角度のついた背もたれになっていますが、
支える椅子は、食事の際、前傾姿勢が取りやすい角度。垂直に近い角度に設計されています。
正しい姿勢で座っていただくことで、ご自身で食事ができるようになり、
食事への意欲が高まることで日々の活力が生まれ、介護者の負担軽減にもつながっていきます。
支える椅子を実際に使っていただいている施設さまのお声
- 「支える椅子」の背もたれは低い位置に設定され、座っている人を包み込むような形状、背もたれというより 腰もたれのようです。
姿勢の変化は一目瞭然です。体が起きて食べやすい姿勢になります。
ほとんどの利用者様で座位姿勢の変化を確認しています。 - 支える椅子をお使いいただくことで座位バランスがとても良くなり、今では支える椅子でない他の椅子にも座れるようになりました。
さらには椅子から立ってリハビリ程度ですが自力歩行までできるようになっています。奇跡のようですが実話です(笑)。 - 共用スペースには3種類の椅子を設置していますが、この方が上手に座れるのは「支える椅子」だけでした。支える椅子でしたら30分程度良い姿勢で座っていただくことができ、趣味の写経もこちらの椅子で楽しんでいらっしゃいます。
介護施設専門の建築家が設計した椅子ですが「福祉感・介護感」を払拭するため、デザイン・素材にこだわって作られました。
ご自宅に置いていただいても違和感のないデザインです。