「モノ」から「コト」へ
モノの購入は消費行動の基本です。お腹を満たすために食料品を買うこと、音楽を聴きたいがためにCDを購入すること。オシャレをしたいがために服を買うこと。
そういった行動が変化しつつあるという話しは、聞いたことがあるかと思います。
いまの旅行ブームがそれで、何かの「モノ」を購入するよりも「体験」にオカネを払うのがいまの消費者。
健康の維持にサプリメントを買うのがモノの消費ならば、スポーツジムに通うのは体験の消費。
こういうのは「コト消費」言われていますね。
消費者の価値観が変化したので、商売人もそれに対応すべきなのですね。
先の土曜日(1月26日)と日曜日(1月27日)、大阪は南港のATCホールで、住宅設備機器のTOTO、大建工業、YKKapの三社が「TDYリモデルフェア in 大阪 2019」を開催しました。
いわゆる住宅リフォームの展示会ですが、この住宅リフォームも「コト消費」に変化しつつあるので、それに対応したらこうなりますいうのがこの展示会が打ち出したコンセプトです。
キャッチコピーは『十人十家(じゅうにんといえ) くらしの想いをわたしらしく』。
住宅リフォームといえば、設備や建物の老朽化に対応した取り替え需要が一番大きなボリュームなんですが、それとは違い、「住まう人のライフスタイルに沿うように住宅を変化させる。」そういうリフォームをVRで見せたりする展示なのです。
たとえば、
「家に居ながらも庭の緑地と親しむ暮らしかた」
とか、
「ひとが集まり、料理を楽しむ暮らしかた」
とか、
「ペットと暮らす」
などのテーマ別のコンセプトが、10通り展示していました。
「モノ消費」から「コト消費」とは、消費者は満足をどこに見いだすのかをしっかり捉えていないと、わたしたち事業者は置いてきぼりをくらいそうですね。