白杖SOSシグナル、五郎丸ポーズではありません

先週、今年の『新語・流行語大賞』が発表されたとメディアで報じられていました。

もはや日本国民の誰もが口にした流行語というのは、無くなって久しいとは思うので、流行語に大賞があるとは僕は、しっくり来ないのです。だって去年2014年の大賞が「ダメよ~ダメダメ」ですよ。もうほとんど人が覚えていないって。

昭和の時代と比べて、いまは、多様性について寛容さがずっと大きくなっているので、流行語といっても一部のひとの間でしか使わないような印象です。

さて2015年の年間大賞は「爆買い」です。

あの中国人観光客の札束、もとい銀聯カードをはたいての買い物姿のことですね。けど流行語かと言われると、どうも違和感も持ちます。

だいたい流行語大賞が苦しいところというは、大賞は逃したもののトップテンに入賞したのが「五郎丸(ポーズ)」。

もはや言葉でさえないのですが、あの祈るような格好はさすがに強い印象を残しました。

カラダの前で、両の手のひらを重ね、人差し指を天に突き出す格好で、ふざける子供ら(たいてい男の子ですけど)を、町中でちょくちょく見かけたものですけど。
ラグビーの五郎丸選手は人差し指を突き上げますが、もし町中で白い杖を天に突き出す格好する人がいたならば?

それは、「白杖(はくじょう)SOSシグナル」

視覚障害者が困り周囲に助けを求めるポーズにしょうと福岡県盲人協会が普及の働きかけ始めたのが普及のきっかけだそうです。

白い杖をもったひとがSOSのロゴのうえに描かれています。

白杖SOSシグナル

ただ、このシグナル(というか、ポーズ)、視覚障害者のすべてから支持を得てるわけでもなくて、「そんな不自然な恰好はしたくない」「喋れるのだから困ったら近くの人に声をかければいい」と考えるお方もいらっしゃるそうです。
障害者だからといって、画一的にとらえては、個性をないがしろにしているようなものです。多様性はあらゆるところに存在するのですから。

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