最幸の座り心地
車いすは、実は「椅子」です。ともすれば、移動の道具だととらえられているのですが、椅子なんです。
確かに移動の道具とはいえ、利用者は座った姿勢のままなんですから。
椅子と言っても、わりと長時間座りつづける椅子です。一度、座ったとしたら数時間座り続けるのはよくあることですから。
だからお尻にかかる負担は小さくありません。いや大きいと言えるでしょう。
座りつづけているとお尻がだんだんと痛くなってきますよね。
車いすに組み合わせて使うクッションは非常に重要なのです。
非常にたくさんの製品があって、迷いますよね。作ってるメーカーさんの数もたぶん数十社になるんじゃないでしょうか。
そこで、クッションを選ぶポイントは、何かといえば「椅子のことを一所懸命に考えてるメーカーの製品」なら、そうは間違ったクッションを作らないと思うのです。
ここで紹介します車椅子専用 スポッとクッションWSは、ホンダの自動車で採用される自動車シートを作ってるメーカーさんが開発したクッション。
日本が世界に誇る自動車産業の中でも世界のホンダが採用するくらいですから、それは優秀なシートメーカーさんのハズです。
このクッションの特徴は、「車椅子の座面のたわみを防止し、バランスよく安定して座れる」こと。
開発あたって座った時に人体がクッションに掛かる圧力を測定することから始めました。
ひとが座った状態のお尻の形の3次元で形状を測定してしました。
いろな体格の老若男女が、それぞれ90度、110度、120度の3つの角度をとって座った状態のお尻の形状を計測。
このデータをもとに不快感の除去や性別による差違・体格による差違を緩和するために、いろいろと試作・測定・検証を繰り返したのちに、最終の形状を完成させました。
最終の座面形状を評価するために、「体圧分布測定」「官能評価」を実施して、80パーセント以上の方が良いと評価したクッションなのです。
お尻全体をしっかりとささえるため座骨結節部に集中するカラダの圧力を分散します。
だからカラダの負担が軽くなるのです。(5名による2時間連続使用においても「疲れにくさ」を実証済です)。
またお尻が立体形状の座面にフィットしますから、座る位置がバッチリきまるんです。
ですから前すべりの姿勢や、骨盤が後ろに下がり過ぎる姿勢を防ぐことができるんです。
クッションで大事なのは形だけでなく素材も。
座面の表を覆う素材は、汗を吸いやすく、拡散しやすく、早く乾く生地TORAY(東レ)のコンフォートセンサーを採用。
コンフォートセンサーは、繊維の太さの異なる毛細管を、2層3層に組み合わせた多層構造を持つ編地素材(あみじそざい)なんです。
またクッションの中身は蒸れにくい三次元立体編み物を採用。優れたクッション性をもつだけでなく、通気性がバツグンで蒸れにくい、なおかつ軽量という特徴を有しています。
他のクッションでみられるようなクッション材(高分子)の劣化が少なく、長い時間座っていても体圧分散が保たれているのです。
サイズはタテヨコとも40センチ・厚み10センチと標準的な大きさです。
座ることを考え抜いて作ったクッションですから、きっとご満足いただけると思います