結婚できない男のキッチン

テレビのドラマで『結婚できない男』という作品がありました。もう十年以上も前に初放映されたのですが、何度か再放送されたようなので、ご存じの方が多いかも知れません。

主人公の職業は建築士で設計事務所を主催しています。

仕事にはひとかたならぬ意欲を持ち、顧客の要望を実現させるため工夫を重ねるような熱情ある男であっても、人付き合いに難をかかえているゆえ、いい歳をして独身だという設定です。

その主人公、桑野信介が住まいの設計でこだわるのが、キッチン。

住まいの設計はキッチンが中心であるべきとの信条を持ち、ドラマでも顧客にキッチンの重要さを説く場面がでてきます。

そんな古いドラマを思い出させてくれたのは、キッチンメーカー、クリナップのショールームに行ってきたからです。

来月に発売となるキッチンの新製品、CENTRO(セントロ)を拝見しました。

夕日に照らされるシステムキッチンのシンクと天板

クリナップのシステムキッチンCENTRO

この製品、コンセプトが『キッチンを暮らしの真ん中に』

いくらキッチンメーカーの老舗とはいえ「そんな大口を叩いて大丈夫か?」と思いつつ、実物を見れば納得しました。さすがにクリナップ。

いまこのブランドでトップグレードのキッチンS.S.に取って代わる製品として投入するだけあって、クオリティの高さは、他とは一線を画しています。

オールステンレスのキャビネットは堅牢だし、引き出しやレールの加工精度は高いし、基本性能は一等品。

フレーム無駄なラインをそぎ落としたミニマムデザイン指向のフォルムは、機能美と呼んで差し支えはまったくありません。

遊び心は控えめですが、水槽の流レールシンクなど独自の工夫は従来のまま。

コンセプトを支えているのあ、キッチンの存在を真面目に突き詰めた商品企画と高い技術力だと思います。

厳選されたモノと永く付き合いたいと考えるお方には断然お薦めいたします。

『結婚できない男』の主人公、桑野に通じるのは実直さがこのキッチンの取り柄ですね。

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