梢をタコと読むなよ

昨晩ですが、伊丹のアイ・ホールに行って参りました。

ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、関西では演劇の一大拠点がこのアイ・ホール。

名だたる劇作家や劇団の作品がかかる小屋です。

今週末は、劇団MONOを率いていた土田英生の新しいユニット、kittが第一回公演。

タイトルは、『梢をタコと読むなよ』

紫の背景に、白抜きの文字で「梢をタコと読むなよ」と書いてあります

梢をタコと読むなよ

ストーリーは、サンダルの販売で大ヒットを飛ばした会社で。思い込みの激しいオーナーと、そこで働く社員の心理劇(?)とでもいったら良いのでしょうか。

その会社のカリスマ指導者『オーナー』は、世間から見たら随分とずれてるけれど商売は上手な人物。それが集団心理を良いように働かせて、会社を率いています。世間からみたら変な会社なのですが、失業率が高いのに、とにかく仕事はあるし、給料は良いしで、社員はそのオーナーが変だとは薄々思いつつも面だっては反抗できないまま。

しかし、ある事件をきっかけにその力関係が崩れてしまって、オーナーは会社を追われてしまうのですが、その後釜に座った『社長』もやはり変わっているので、会社が世間の常識からずれているのは変わらないまま。

そうゆう話なのです。

会社とは、その外部からみたら多かれ少なかれ何らかの得意な決まり事があったりするもので、それが極端に現わしたのがこの芝居なのだと思います。

しかし、このストーリーと設定は、何かに似てる。

いま連日報道されている尼崎の連続変死・行方不明事件ですよ。

あの事件は、ある女性のカリスマの言動で多くの虐待や殺人が行われた凶悪事件のようです。ここ伊丹市はあの事件の舞台尼崎市の隣。因縁めいたものを感じます。

舞台の上にフレームで会社の事務所、ローマ字で「nakaji」と書いた看板があがっています

アイホールで、劇団、kitt第1回公演『梢をタコと読むなよ』 の開演前の様子

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