国際福祉機器展 H.C.R.2015・介護分野のロボット
先週に開催された国際福祉機器展 H.C.R.2015で気になった製品の紹介でその2。
日本社会の少子高齢化につれて、どの職場でも人手不足が懸念されているのは、みなさん存知のとおり。
とくに3Kと呼ばれる、建築業界、運送業界は、深刻のもようでして、我が社でも、50歳を超えた現場担当者が、安全にかつ適切に施工業務に携われる取り組みを行っております。
そういう高齢の作業者、もしくは力の弱い作業者が持ち上げる動作を補助する道具がパワーアシストスーツという機器。
下の写真で見えるモノは、下肢に装着して、歩く動作を補助するもの。
腰掛けた姿勢のままで、ヒトが脱いだ状態です。
ヒトが装着して筋力を補助するものは「装着型筋力補助装置」とか「装着型動作補助ロボット」とか、単に「ロボットスーツ」などと呼ばれまして、すでにサイバーダイン(CYBERDYNE)というメーカーさんのハル(HAL)が目ディアで何度も取り上げられて有名になっているのでご存じの方もいらっしゃるかと思います。
ほかにもいくつかのメーカーさんが開発なさっていて、介護の現場でも活用を期待されています。
この手の機器もロボットならば、特定の機能に特化したロボットも開発されているようで、介護の現場で活躍が期待されています。
下記の写真に見えるのは、トイレでお尻を拭くことのみを目的としたロボット。
写真のできが悪くて恐縮ですが、概要はご覧になっていただけるとおわかりかと思います。便器の真ん中に突き出たまん丸くて黒いへらのようなものが回転してお尻を拭くのだそうです。
このほかにも排泄処理に特化したロボット、移乗動作の補助に特化したロボット、話し相手専用ロボットなど、今回の展示会では随分とロボットが目立っていた次第。
そうやって会場で様々なロボットを見ているなかで遭遇したのがリラックマ。
クマ型ロボットかと思いきや。これはただのぬいぐるみ。
介護スタッフさん向けのユニフォームのキャラクターとしてライセンス契約したメーカーさんが持ち込んだものでした。
キャラの採用は。製品の差別化の一環でしょうが、一番乗りはキティちゃんかとおもいきや、リラックマになる模様です。
もし介護現場でリラックマのロボットがちょこまか動いてるとかわいいでしょうけど、手が短くて移乗介護はできそうもないし、介護の戦力にはなりそうもありませんね。
餅は餅屋に。