箕面に猿は、まだいます
スクリオのお店がある箕面市の名物といえば、紅葉・大滝・お猿。
もちろん紅葉の名所ですし、もみじを見るだけでなく「もみじの天ぷら」だってあるくらい。箕面大滝の紅葉は、例年テレビや雑誌で取り上げられるビジュアルスポット。
その大滝は、そもそも修験道で修行の場でしたし。(現在も山伏さんが修行してるのかどうかは、知らないのです)
大滝を背景に紅葉といっしょに愛でられていたのが箕面の猿。
いまから半世紀近く前となれば、大滝の近くはもとより、駅前でも猿がうろちょろしていて大滝までの道すがらは猿のお面や煎餅やらも販売されていたほどですが、いまやとんと見かけなくなってしまいました。
理由は、猿の頭数が増えすぎてしまい人間に危害を及ぶことが増えたため、滝よりも奥(北側)へ猿の生息地を追いやってしまったのです。
猿の頭数が増えた理由は、観光客が猿に餌を与えることだったのです。
箕面の猿は長年親しまれていたのですが、いまや猿に餌を与えると罰金を科される条例があるほどに、厄介者扱いされているのです。
かわいそうなお猿さん。
観光地に現れなくなった猿ですが、山中の田んぼや畑の作物を食べてしまうとかで、別のところで被害が出ているそうです。
来年は申年(さるどし)
人間の身勝手に翻弄されてたお猿ですが、やはり箕面の象徴として、名誉の回復くらいはしてもらっていいかも。
みのおのゆるキャラは、柚子をモチーフにした滝ノ道ゆずるなのですが、箕面と柚子の関わりは猿と比べると遙かに短い時間。先輩のお猿を立ててほしいものです。
箕面に猿は、まだいます。観光客の目につかないところに。